はじめに
筑波大学大学院の大学院入試は年に2回行われます。管理人は2019年1月に大学院入試を受けました。今回は大学院入試までに取り組んだ内容について共有化します。
大学院入試までに求められること
大学院入試までに求められることとして以下の内容があります。
- 感度合わせ
- 出願(web入力、書類提出)
- 大学院入試の準備(面接対策)
- 大学院入試本番での対応
これらをどのように管理人が対応してきたのかご紹介します。
1.感度合わせ
大学院入試が1月の下旬にあるまでに先生と直接会ったのが、9月の下旬と12月初旬の2回のみになります。9月に直接お会いしての自身の研究内容を伝えて、方向性を示したのちに、12月にふたたびお会いするまでに自分の中で研究計画をまとめ、大学院入試時に行われる面接用のスライドを作成し、当日見てもらい、面接時の流れなどを共有化しました。
2.出願
web出願についてはその内容は募集要項に記載されていますが、web出願する際のフォームは出願期間中しか見ることができません。例えば、私の場合ホームページに出願に必要な情報に研究計画の欄があり、日本語で入力フォームに2000字以内で書きなさいと書かれていたのですが、実際に出願期間にホームページに入り入力フォームを確認するとさらに志望理由と研究課題を200字以内で書かなければならず、さらにそれを踏まえて研究してきた内容とそれを踏まえて研究計画を書くような形式となっていました。ですので、入力フォームを開けるようになって初めて知る情報が多く焦った記憶があります。
まずは事前に準備できるのであれば、文字数にこだわらず少なくとも”志望理由”と、”研究課題”、”現在行っている研究課題”、”研究計画”について事前にまとめておくといいと思います。
ちなみに管理人の指導教官はweb出願について、感度合わせした情報がしっかり入っていればいいという感覚で、入力した内容についてはそこまで気にしておらず、入力した内容については確認することはありませんでした。
併せて、所属していた大学院から修了証明書や成績証明書、会社などの所属先からは受験証明書、そして修士論文やこれまでの研究成果など抜けが無いよう準備の上、事務局に送信する必要があり、こちらも抜かりなく行いましょう。
3.面接対策
私が受験した専攻(現学位プログラム)の試験科目は面談のみでした。その際に求められたのが修士論文の内容と会社に入ってからの業務内容や業績、志望理由に、研究計画についてスライドにまとめておくことでした。また、これは専攻や先生の考え方なのでしょうが、英語でまとめておくようにとのことでしたので、試験は1月末でしたがスライドを作り始めたのが12月の頭で、メールでのやりとりと12月末に直接持参してアドバイスをもらいながら修正し、最終的に英文校正サービスを用いて1月頭にスライドを先生に見せて完成させました。なお、英文校正サービスについては別途記事として掲載予定です。
ポイントとして、これまで実施してきた業務と、そこから得られた経験からどのような課題を見出し、検討を重ねた成果を、どのような形で博士論文としてまとめていくのかを一連の流れでスライドとしてまとめ、かつ10分という短い時間でしっかりと伝えられることでした。
完成したスライドを用いて1月末まで質問対策を行いました。”社会人のための早期修了プログラム”では基本的に履修者が所属先で得た成果を基に博士論文を書き上げます。従って、分野が近かったとしても、指導教官はもちろん、面接官となる先生方にとっては見慣れない研究内容である可能性が高いです。自分の所属する会社の業界にとっては当たり前でも大学の先生にとってはなんのこっちゃということは多々あります。ですので、背景についてはよくかみ砕き、課題を明確に提示し、どのようにアプローチし、解決したのか、そして何よりその成果が社会的にどう貢献するのかをアピールします。正直現段階では具体的なデータを出す時間の余裕はありません。研究の意義をしっかり伝え、自身の研究に興味を持ってもらいましょう。
とにかく感度合わせをしっかりと
当たり前のことですが、指導教官とこれまでの研究内容と、これらを基にどのように博士論文としてまとめていくかをしっかりと詰めておきましょう。これは大学院入試のだけでなく、博士論文を書き上げるうえでの方向付けをはじめの段階でしっかりとしておくことが何より大事です。後になってデータが足りないから、早期終了できませんということも十分考えられますし、最悪、これでは博士論文に出来ませんなんてことになったら泣くに泣けませんので。大学の先生は基本的に多忙な方ですので、この段階でしっかりと自身の研究について理解してもらいましょう。そして、指導教官をしっかりと味方につけまずは入試を万全の態勢で突破しましょう。
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