会社から許可を得たのはいいが
前回の記事(社会人博士体験談①)で、会社から社会人博士として大学院に通うことを許可されるところまでを書きました。しかし、大学院で指導してくれる教官がいなければ話になりません。管理人は博士前期課程を筑波大学大学院にて修了したため、その時にお世話になった先生にお願いする方法もあったのですが、現在会社で専攻している分野と異なっていたため、指導教官探しはほぼゼロからのスタートでした。
希望する研究科の事務局に連絡を入れる
そこでまずは、希望する研究科(現研究群)の事務局に連絡を入れて事情を説明し、指導教官となってくれる先生がいるかどうか確認してもらうことにしました。その際には自身の概要(現在どこに所属していて、どのような研究をしているか)を説明し、研究科にいる先生方に連絡してもらいました。
意外なつながりで指導教官が決まった
希望する研究科の事務局に連絡を入れてから数日後、事務局から返答が来る前に、当時の上司から指導教官となってくれる先生が見つかったとの連絡をもらいました。その先生は現在の会社の元社員の方で、上司の元同期ということで上司が管理人とは別にその先生とコンタクトを取った際にそれでは自分が指導教官を引き受けるとの話となったそうです。こうして当初の予定通り筑波大学大学院にて早期修了プログラムを履修する前提での指導教官探しは意外な形で終わりを迎えました。2018年の8月末の出来事です。
その後、9月末に上司と共にこれまでの研究実績の概要をまとめた資料と、受理された論文を事前にメールで送信したうえで先生にご挨拶と研究実績について説明しに行きました。これらの情報を基にまずはどのような方向性で進めていくのかを改めて考えて次回の打ち合わせで調整していくことになりました。
その後、9月末に上司と共にこれまでの研究実績の概要をまとめた資料と、受理された論文を事前にメールで送信したうえで先生にご挨拶と研究実績について説明しに行きました。これらの情報を基にまずはどのような方向性で進めていくのかを改めて考えて次回の打ち合わせで調整していくことになりました。
指導教官を見つけるためにやるべきこと
上記の経験から指導教官を見つけるためにやるべきことを以下にまとめてみました。
会社や所属先の付き合いのある先生がいるかどうかを確認する
やはり一番確実なのはこの方法なのかと思います。共同研究先であったり、これまで上司や先輩などが付き合いのあった先生に相談することでこれまでの付き合いということもありますので受けてもらえる可能性も高いかと思います。仮にその先生がだめだとしても、その先生から紹介してもらうといった方法が第一候補になります。
かつて学生時代にお世話になった先生に確認する
現在の研究分野が学生時代とそこまで変わらないのであれば、大学もしくは大学院時代にお世話になった指導教官にお願いするのもひとつの方法です。こちらも仮に受けてもらえなくてもお世話になった先生から紹介してもらうこともできるかもしれません。
大学院の事務局に連絡を入れる
管理人は途中で指導教官が見つかったため途中でキャンセルしましたが、希望する研究群の事務局に事情を説明すれば、指導教官となってくれる先生の候補を紹介してくれるかと思います。実際に管理人が問い合わせをした際には拒絶反応もなくウェルカムな雰囲気でした。出身が筑波大学ではなく、会社などでもつながりがない場合は、この方法が最有力な選択肢になるかと思います。
指導教官との打ち合わせは念入りに
既に共同研究などで十分指導教官が研究している内容について理解していれば問題ありませんが、早期修了プログラムは会社などの組織で既に積み上げた研究成果を基に博士論文を作成することになります。従って、これらの研究内容を事前に十分に理解してもらい、どうまとめ上げるかをお互い誤解のないように初めの段階でしっかりと話し合っておくことをお勧めします。入学後、管理人の知り合いの当該プログラム履修者の方が、指導教官との相互理解が不足していたばかりに、予備審査が不合格となり、データの出しなおすことになったケースがあります。
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