やることはほぼやり切り、残りは修了式のみとなるはずでした
修了式前の段階で最後に管理人が大学に訪れたのが2月14日に最後の研究室内のセミナーがあり、管理人が最後のジャーナル紹介を行いました。その時は今のように皆さんマスクをすることもなく、普段通りの生活をまだ送っていたように記憶しています。
その頃は、管理人がやることと言ったら博士論文の製本をどうするかを検討する位となり、確定ではありませんでしたが、3月25日の修了式に出席するうえで、宿泊先などをどうするかを考えていました。
本来は家族同伴で向かう予定でした
当時はありがたいことに妻と息子が修了式当日にに来学してくれる予定でした。また、妻のご両親も同行したいと言ってくださり、この年でも気持ちの上でとても嬉しかった記憶がありました。
関東在住とはいえ片道2時間半かかることを考慮し、ひとりでなら日帰りの予定でしたが、小さな子供もいたのでホテルを予約しました。1泊2日と時間もあるので、学生・社会人と2回もポンコツな管理人を受け入れてくれた思い入れのある大学一緒に回ったり、場合によってはJAXAでも見学しようかなどと考えていました。
3月上旬以降雲行きが怪しくなりました
修了式は大学院生全体で行われる式典と、専攻別(現学位プログラム)別の式典の2回同日に実施される予定でした。しかし、3月以降新型コロナウィルスが本格的に流行し始めたことから、最終的には前者は縮小開催で代表者のみ、後者は管理人の所属する専攻は最終的には実施しないことになりました。ですので管理人はどちらとも参加することができなくなりました。
それに伴い、家族同伴での来学は中止とし、管理人は会社に相談して許可を得たことから、単独で来学し、お世話になった先生方や研究所の皆さんに挨拶をすることにしました。
当日の様子
初めに専攻事務局へ向かい、学位記を頂きました。その際は1年間お世話になった事務局の担当者の方から直接学位記を手渡してもらいました。その後、事前にお世話になった先生方にアポイントをとり、指定の時間にお伺いし、製本した博士論文をお渡ししました。最後に指導教官に挨拶に行き研究室の皆さんとも挨拶をしてきました。
指導教官の先生にはねぎらいの言葉を頂き、穏やかな気持ちで大学を後にすることができました。
なお、後日改めて所属長や上司と共に改めて挨拶をと伝えていたのですが、現在の状況ではなかなかかなうことができずもどかしい限りです。
どんな形であっても努力し、修了できた事実は変わらない
といった形で、本来とは異なる形で、修了することになりました。しかし、4月以降は新型コロナウィルスが猛威を振るい、入学式やそれ以降の大学での活動が制限されており、新年度に向けて期待に胸を膨らませていた新入学生をはじめ、在校生の方々のことを思うと管理人はまだいい方で、むしろ在校生の方には申し訳ない気持ちにすらなります。
後日、社会人学生として筑波大学大学院に入学する前より会社での研究をする際にお世話になった先生から、”修了式がなくなり残念でしたが、どんな形であってもあなたが努力し、学位を得たという事実は変わらない”という言葉を頂きとてもうれしく感じました。
社会人学生として受け入れてくださった指導教官をはじめ、研究室の方々、博士論文を見てくださった副査の先生方、ポンコツな管理人を様々な面で引き上げてくださった会社の関係者の方や前述の管理人に学位を取るきっかけを与えてくださった前述の先生、そして、最後に管理人を支えてくれた家族、特に妻と息子に感謝の気持ちでいっぱいです。
筑波大学大学院 社会人のための博士後期課程早期修了プログラムは1年間という短い期間で学位を取得するという実際経験するとかなり負荷のかかるものですが、こうして振り返ると社会人に対して再び学びの選択しを与えてくれるいい制度だと思いました。
研究実績が必要で、会社の許可や、指導教官から受け入れ許可を貰ったり、家族の理解も必要となりますが、覚悟のある方はぜひ選択肢に入れてみてください。
コメント失礼します。
返信削除同博士課程への通学を考えており、参考にさせていただいております。
一点質問がございます。
通常博士課程の認定には権威あるJournalでのアクセプトを必要としている場合が多いかと思いますが、早期プログラムでは学内の博士論文作成のみで卒業が可能なのでしょうか。
(ということは過去にアクセプトされた2報の論文をまとめるだけです良い??)
ご教授頂けると幸いです。