予備審査の重み
早期修了プログラム履修者であったとしても、そうでなかったとしても、研究が問題なく進み、博士後期課程の最終学年の秋口には予備審査があります。一概にすべての大学院や、同じ大学院であっても所属する専攻によって異なるかもしれませんが、予備審査は学位取得において大きな意味を持ちます。
基本的には、この予備審査に合格して初めて学位取得の審査に向けた審査願の提出が可能となり、博士論文の審査などが正式にスタートします。ですので、正式な審査が始まり、最終審査で落ちてしまうと色々と面倒なので、予備審査で落とすことが多いと指導教官から言われました。
実際に私より前に指導教官にお世話になったという早期修了プログラム履修者は、予備審査で一度落ちてしまい、半年遅れて修了したそうです。ですので、身近にそのような例があったということで、自身もそうなってしまわないか不安で仕方ありませんでした。
予備審査までの管理人の対応
年度内の修了を目指すうえで、10月9日までに予備審査実施に関する書類を提出し、かつ、10月17日~11月12日の間に予備審査を実施するようにと指示されていたので、主査と副査の先生方との日程を調整して11月7日に行うことになりました。
8月のお盆以降に英文校正サービスを用いて博士論文の英文の体裁を整えて、指導教官と定期的なやり取りを続けながら、9月の中旬より予備審査用のスライドを作成し初め、10月の中旬に大方の内容が出来上がり、指導教官に了承を経ることができました。前に、前にの考え方でとにかく先取りを意識取り組みました。
併せて、この時は上記の対応以外に博士論文の最後の章に載せる研究の基となる学術論文がなかなか受理されず、修正・投稿を行っていました。
併せて、この時は上記の対応以外に博士論文の最後の章に載せる研究の基となる学術論文がなかなか受理されず、修正・投稿を行っていました。
そして、予備審査の約1週間前には、主査と副査に、博士論文の案を送り、かつ所属する研究室で練習を兼ねてセミナーにて予備審査用のスライドを英訳して発表し、予備審査の質問対策に備えようとしていました。
予備審査直前で指導教官との感度のズレが発覚
問題が発生したのが、セミナーで私の発表を聞いた後で指導教官と打ち合わせをした時でした。直前になってストーリーの連続性に関して問題があると指導教官が発言したのです。博士論文は定期的に見せていましたし、スライドも3週間前に許可をもらったはずなのになんで!?という気持ちでした。
私の研究は、研究AとBとCで構成されており、そのうちのAとBまでは流れがあるが、Cに関してはAとBと少し離れた内容で統一性がないということが実際に発表すると、より浮き彫りになったとのことでした。
場合によっては研究Cの章を丸ごと削るかといった話になり、1週間前にも関わらず、連続性を意識した内容にスライドを修正し、かつ試験法Cをなくした場合のスライドも作って直前にどっちがいいか決めましょうと言われました。
もう頭が真っ白になって、帰りのつくばエキスプレスでは何も考えられませんでした。直前に、有給などを使ってとにかく修正し、指導教官にメールを送り相談したところ、試験法Cもあるバージョンで、今後の方針は当日の予備審査で副査の先生の意見も聞きましょうということになりました。
前述の私の前に延長して修了した方も、指導教官と方針がずれたせいで予備審査を一度落としているということを聞いていましたので、これはもしや予備審査は落ちてしまうことになるのかと気が気ではありませんでした。
このように、とても万全とは言えない状態で予備審査に臨むことになりました。
指導教官の人となりを把握してずれの無いようにしましょう
指導教官の方はとても多忙な方だったので、早く出しすぎてしまうと余裕があると感じてあまり注力して見ていなかったのかもしれません。ですが、このような事態は指導教官の性格などをしっかりと把握しておけば回避できたかと今になって思います。
社会人学生の場合は会える頻度が少なくなかなか難しいかもしれませんが、指導教官の人となりを研究室の学生さんなどに聞いて、どう付き合っているかなどを事前に把握しておくべきだったかもしれないと反省しています。
これから社会人学生として学位取得を目指す方は、管理人のようなことにならないようにしっかりとリスク管理をしてほしいと思います。
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