社会人博士(早期修了)体験談⑨~中間審査までに実施したこと~

2020/08/16

社会人博士 早期修了プログラム 体験談 筑波大学大学院

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早期修了プログラム履修者にとっての中間審査とは?

4月から入学し、色々と試行錯誤しながら社会人と学生の2足の草鞋生活を送ってきましたが、管理人の所属した専攻(現学位プログラム)の早期修了プログラム履修者は6月13日から7月10日までの間に中間審査を実施するようにとの指示がありました。

中間審査とは、博士後期課程において本来であれば3年間の内の2年目に行われる審査のことで、その名の通り、博士後期課程における研究成果の折り返し地点での進捗報告をする場となります。しかし、早期修了プログラム履修者にとってはこれまで勤務先などで重ねてきた具体的なデータを基に博士論文としてまとめる具体的な内容を、主査と副査に見せる場となります。ちなみに入試の面接では基本的に時間がないことから、具体的なデータを見せられる時間がなく、研究計画の部分で判断されます。

なお、私の所属した専攻では入学試験と中間審査、そして予備審査での発表の場が報告者の能力を図る演習の場としての機能を果たしており、この3つの審査が必修科目として単位が与えられることになります(つまり入学試験を受験し、合格した段階で1単位取得していることになります)。

管理人はどんな対応をしたのか


管理人は主査として指導教官と入学後に指導教官が指名した副査の先生方3名と日程を調整して6月28日に実施することになりました。

4月に入学してからは平日の業務外と土日は博士論文の全体像の作成と、中間審査のスライド作成と、追加で作成している学術論文の投稿と修正を実施していました。併せて中間審査時に事前に提出する研究発表の概要を作成していました。

4月に2回、5月に2回研究室でセミナーに参加し、その内4月と5月の下旬に指導教官に上記の資料を見せて、都度手直しをして、5月の下旬に中間審査用の概要が記載された資料と発表用スライドが完成しました。前者を事前に事務局に提出し、スライドは当日印刷したものを先生方に渡し、当日は予約した会議室にスライドをプロジェクターに映し出して事前に発表の準備を行いました。なお、入学試験は英語のスライドを作成しましたが、今回は日本語でよいとのことだったので正直ほっとしました。

発表の概要

発表時間は20分で質問時間は15分弱ほどだったかと記憶しています。入学試験時と同じように、試験官が、ピリピリした雰囲気ではなく落ち着いて発表することができました。発表自体も練習した甲斐があり、時間内に終わらせることができました。質疑応答に関しては以下のような意見や質問がありました。

  • 今回研究テーマとしている内容についてなぜやろうとしたのか(背景の確認)
  • 研究テーマの独自性は何か
  • この研究テーマで成果を出すことによってどのように社会に貢献できるのか
  • 背景や研究についてデータについての見せ方や追加の説明
今回はメンバーが入学試験の方とは異なっていたので、質問内容が入学試験とほぼ変わりませんでした。ただ、今回より具体的なデータが結果として示されたことから、データの見せ方についてのアドバイスやデータの意味合いについての細かい説明を求められました。

発表後

発表後はしばらく席を外すようにと会場の外で待った後に、副査の先生から再び入るようにと指示を受け、「大丈夫です」と一言いただきあっさりと終了しました。その後指導教官とお話ししたのですが、まずは研究の全体像が示せて、かつ、データが十分そろっているかを見ているとのことでした(これは学位プログラムや先生によって考え方が異なると思います)。

ただ、これからの予備審査以降はより緊張して臨むようにとくぎを刺された記憶があります。まだまだ本番はこれからということを伝えたかったのかと思いますが、このことを秋以降に痛感することになりました。

学生生活に慣れない中での対応を迫られますが、事前の対策をしっかりして確実にこなしましょう

通常の課程博士と異なり、入学して早々に中間審査があって焦ることになるかと思います。指導教官はもちろん、わからなければ事務局や早期修了プログラム履修者の同期など手段は問わず、情報収集を事前にしっかりと行い、前倒しで進めていくことをお勧めします。受け身ではなく、前のめりの姿勢で挑むことが大切になります。

リカリポについて

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現在某メーカーに勤務する技術系サラリーマンで、現在妻と年長の息子の三人暮らしです。 皆さんに少しでも有益な情報を共有化できるよう努力しますのでよろしくお願いします。

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