社会人博士(早期修了)体験談⑦~入学式とオリエンテーション~

2020/08/11

社会人博士 早期修了プログラム 体験談 筑波大学大学院

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2020年度以降の入学式・オリエンテーションについて

今回ご紹介する内容は2019年4月に行われた入学式・オリエンテーションについてになります。現在の新型コロナウィルスの影響により2020年度、およびそれ以降の入学式・オリエンテーションのやり方についてはこれまでと大きく異なる可能性があります。本記事に関しての内容はあくまでも参考程度とお考え下さい。参考までに現在の入学式・卒業式・学位授与式について記載されたリンクをご覧ください。

入学式

筑波大学の場合は、入学式が1日に3回行われています。午前中の1回目、2回目で大学生が、午後から行われる3回目の入学式は大学院生を対象としています。当日は指導教官の先生とは予定がつかなかったため、研究室へは向かわず、時間を見て直接大学会館へ向かいました。

比較的早めに会場である大学会館に到着したのですが、既にかなりの人だかりでした。会場へは収容人数の関係上入学生のみとなり、家族の方々は別室にてモニターでの干渉となりました。なお、当日はYoutubeにおいてリアルタイム配信がありました。当日は平日ということもあり、私は一人で参加したのですが、妻はYoutubeの配信で入学式を見てくれたようです。

入学式は大まかに歓迎の演奏と学生歌、学長の挨拶、大学メッセージソングの合唱が行われ、大体1時間もしないうちに終わったかと思います。

約10年前に同大学院博士前期課程を修了した際は自身の研究に関するセンスのなさに絶望し、再びこのような場に来ることはないだろうと思っていました。しかし、人生何か起こるかわからないということでやれる限りのことをやろうと気が引き締まったことが思い出されます。正直業務でそれどころではないかもしれませんが、気持ちを奮い立たせるという意味では、時間が取れるのであれば出席されるといいと思いました。

オリエンテーション

入学式も個人的に行きたかったのですが、当日最も個人的に重要だったのがオリエンテーションになります。オリエンテーションは各専攻(現学位プログラム)によって開催日時が異なり、場合によっては入学式とは別の日に行われる場合もあるようです。私の所属する専攻は入学式実施後の夕方に行われるということで、少し、大学内をぶらぶらした後に指定された会場に向かいます。

指定された会場では既に10人程度の入学生が控えていました。そのうちの半分は外国からの留学生でした。残った日本人の内、果たして自分と同じ社会人のための早期修了プログラム履修者はいるのだろうかと不安になっていたのですが、後ろの席の方から声をかけていただきました。その方も早期修了プログラム履修者だということで情報交換をしていると、どうやら今年管理人がお世話になる専攻では計4名が早期修了プログラム履修者であるとのことでした。以外に多いなと安堵していると専攻長をはじめとした先生方、そして専攻事務室の方々が来てオリエンテーションがスタートしました。

オリエンテーションの内容は各専攻によって異なるかと思いますが、主に、1.カリキュラム・修了条件、2.専攻への提出物と専攻事務室からの注意事項、3.地震発生時の対応、4.学内ネットワークについてといった流れでした。所要時間は1巻程度だったかと思いますが、今後の1年間を理解するうえで非常に重要だったと考えています。以下にオリエンテーションで確認すべきことについて記載したいと思います。

オリエンテーションで確認するべきこと

修了要件を聞き逃さないこと

早期修了プログラムを履修する場合、通常であれば3年以上かかるものを1年で修了することになります。ですので、しっかりといつまでに何をどうすればいいのかをオリエンテーションで確認し、理解しておく必要があります。参考までに管理人が履修した際のざっくりとしたスケジュールを以下に記載します。

  • 6月中旬~7月中旬:中間審査
  • 10月中旬~11月中旬:予備審査
  • 11月中旬:審査願等必要書類
  • 1月中旬から1月下旬:最終審査
  • 2月上旬:博士論文(最終版)提出

上記の予定を見るとわかるかと思いますが、慣れてきた6~7月の期間中にいきなり中間審査があります。そして、予備審査実施時には大方完成した博士論文を事前に提出する必要があるため、それまでには博士論文を作っておく必要があります。そのほかにも、上記予定の前後では細かい提出物も要求されます。さらに、扱いは課程博士と同じですから、指導教官の研究室に所属し、セミナーなどにも顔を出す必要があるかもしれません。そう考えると決して余裕があるわけではありません。ですので事前にしっかりと計画を立てて、自ら動いて都度情報収集されることをお勧めします。決して指導教官や事務局が積極的に手を差し伸べてくるとは考えないほうがいいと思います。オリエンテーションの場でも決して聞き逃さず、不安な点があればすべて聞いてしまいましょう。周りを気にする必要はありません。

事務室とのかかわり方を理解すること

今後1年間で色々とお世話になるのが専攻事務室になります。オリエンテーションでまず入学直後に提出しなければならないものや登録しなければならないことについて説明がありますので、しっかりと理解しまししょう。また、担当者や書類の提出先、問い合わせ方法など把握しておきましょう。社会人の場合ですと普段から大学にいることはできませんので、ここは確実に押さえておき今後の申請等で無駄のないようにしたいところです。

大学の施設・設備の利用方法を理解すること

仮に筑波大出身者でもしばらくすると仕組みなどが変わったりするものです。今一度オリエンテーションで大学内のルールについておさらいし、トラブルが発生しないよう注意を払いましょう。管理人がオリエンテーションで説明を受けたときに感じたのが、学内ネットワークの取り扱いについて最新の注意を払うよう説明がありました。学内ネットワークにおいて不正使用やウィルスによる被害が発生した際には、指導教官が始末書を書かされたりするケースもあるそうです。また、情報倫理を学ぶためのeラーニング教材が用意されており、この教材の履修が必須となっていました。

しっかりと情報収集をして円滑に修了できるようにしましょう

もし今後、実施されるのであれば入学式はともかくオリエンテーションはぜひとも参加してください。また、情報収集をするうえで、指導教官はもちろんのこと、研究室の学生や同じ専攻の早期修了プログラム履修者とのつながりを作り情報収集できるような環境づくりをすることをぜひともお勧めします。管理人はオリエンテーションで出会った早期修了プログラムの同期と1年間相談しあったりすることで、申請が円滑に進みましたし、何より心の支えとなりました。

2020年以降はなかなか直接集まる形でオリエンテーションが実施されることが難しいかもしれません、ですが、代替の方式であったとしても食らいつくぐらいの勢いで情報を収集してください。それによって救われる場面が絶対あるはずです。




リカリポについて

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現在某メーカーに勤務する技術系サラリーマンで、現在妻と年長の息子の三人暮らしです。 皆さんに少しでも有益な情報を共有化できるよう努力しますのでよろしくお願いします。

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